2013年06月27日

最近の録音など(実践編)

前回に引き続き、今回は最近の録音手法とか、まぁ無いなりに知恵を絞りつつ実験しつつ分かったことなど書いてみたいと思います。

●マイクかラインか?

このところ録音に関しては、ずっとマイクを中心にした音作りをしています。
押尾さんのCDを聴いていると、ストローク系の曲ではラインを中心に音が作られているものが結構ありますが、特にバラードに関してはマイクが中心になっているものが多く、やっぱり個人的な趣味としてはこっちなんですね。

それからマイク中心としている理由はもう一つ。オーディオファンでない一般的なリスナーにおいては、その視聴環境としてスピーカーを鳴らすことより、ヘッドホンで聴くことの方がはるかに多い、ということがあります。
個人的にラインサウンドというのはどれだけピックアップの作りを生音に近付けたとしても、それが最大限に活かされるのはスピーカーから出力され空気を伝わった音を聴いた時であって、どうしてもヘッドホンで聴く音には限界があると思っています。特にドンシャリ傾向のある一般的なヘッドホンならなおさら。モニターヘッドホン使ってる人なんてごく一部ですからね。

ということで録音については生音中心。特に生っぽさというか、ギターらしさというか、目の前でギターを弾いているようなクリアで明確な音像というのを重視して取り組んでいます。まだまだ理想とする音には遠いですけど…。

●マイクセッティングとか

まずこちらの動画

MOTHER


−使用マイク
オン: SM57  (15F近辺から20cmくらい)
オフ: NT1-A (かなりテキトーに1mくらい離してw)

うーん、今聴くと演奏がダメダメ過ぎて穴があったら入りたい…。ま、それは棚の上段においておいてと。
SM57の音が中心で、NT-1Aの方はよく言われる「アンビエント」感ってやつを狙ってみたんですが、結果的にMIXの段階で完全に迷宮入りしました。こんな芸当をするにはまだまだ経験値が足りなかったようです。オンマイク1本でも満足に扱えていないのにそりゃ当然と。

では次。

夕暮れハート


−使用マイク
オン: NT1-A  (12F近辺から20cmくらい)

前回と同じ轍を踏まないよう、まずは1本でしっかり録れることを目指しました。この時はスピーカーオンリーでMIX作業をしていましたが、アップした後でヘッドホンで聴いたら思いのほかハイがきつくてびっくり。この失敗の原因はおそらく、スピーカーのセッティングに問題があったのかな、と。机に共鳴して低域が出すぎ、高域をちゃんと聞き取れていなかった可能性が高いです。

そして次。

Midnight Rain


−使用マイク
オン: NT1-A  (19F近辺から20cmくらい)

うーん、やっぱり演奏が(激爆)
ここに来てマイクのセッティングにかなり時間をかけました。アコギのマイク録りについては、このサイトがよくまとまっていて参考になります。
http://sutatsuku.blog45.fc2.com/blog-entry-33.html

左右は12F近辺からブリッジ周辺まで、上下の位置もいろいろ変えて録っては聴き録っては聴き…。時々耳が馬鹿になってくるので、リファレンスを聴いて耳をリセットしての繰り返し。
基本的にアコギをオンマイクで録音しようとすると、近ければ近いほど低域が強く出る傾向があります。低域の足りない部分は初めからマグで補うつもりでいたので、とにかく分離がよく高域がすっきりと聞き取れるポジションをじっくり探してみました。
また指向性のあるマイク(NT1-Aもそう)をオンで立てる場合、マイクの位置もさることながら、わずかなマイクの角度でもかなり音が変わります。
と、そんなこんなでやっとこれならいいかな、というセッティングが出たので、この時はMIXの段階でEQを全くいじりませんでした。今後バラード系の曲を録る時には、このセッティングがベースになってくると思います。

ところで、近いうちにパームの入ったストローク系の曲(曲も決まってるんだけど)を1つ録りたいと思ってまして、その場合は、また全然違うんだろうなーと。今のところまだ想像ですが、NT1-Aは使えないかも、、、とか。
オンマイクで録るならダイナミックマイクのSM57で。コンデンサマイクを使うなら、指向性の強いもので若干離した位置から狙ったほうがいいような気がします。確か押尾さんが使ってるのもそんなんだったような。

●あとがき(のようなもの)

さんざマイクのセッティング関係について書いてきてなんですが、最近疑問に思っているのはギター本来の音ってなんだろう?ってこと。僕は自分好みの音を探してマイクの位置やら向きやらいろいろいじくってましたけど、果たして録れたその音はギター本来の音なのか?と。
まー、マイクも楽器の一部なんだと考えて、最終的なアウトプットが「自分の音」ってことなのかなーとも思います。
この辺のところ、プロの方々がどう考えているのかを一度聞いてみたいですね。


【関連する記事】
posted by みっつん at 21:33| Comment(2) | 録音関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
先日こちらのサイトを見つけ、しばらく読ませていただいてました。
非常にためになる記事ばかりで、勉強になります ^^
ありがとうございます ^0^


つい最近MOTHERを聴き、初めて音楽で涙が・・・。
みっつんさん、お上手ですよ!!
私自身、練習開始から2週間経ちましたが、なんちゃってネイルアタックをやり続けたことが仇となっております。;;


押尾さんのライブを見ていると、演奏者はもちろん素晴らしいのですが、PAさんもエフェクトの切り替えなど、相当な腕をもってらっしゃるなと毎回感じます。


マイク+ラインが一番だとは思いますが、使用マイクの籠り+サドル調整による籠りで、なかなか思うようにいきません。


長文失礼いたしました。
これからもサイトを拝見させていただきます ^^
Posted by yuta at 2013年07月12日 00:24
>yutaさん

はじめまして。コメントありがとうございます。
拙い演奏をお聴き頂き恐縮です(^_^;

押尾さんのライブはエンジニアの片石さん無しには成立しませんね。押尾さんのファンの中には、片石さんに憧れて音作りの方を中心に研究している方もいらっしゃるくらいですから。

マイクの籠もりについては、マイクのセッティングもありますが、使用しているマイクの種類やらマイクプリアンプやら色んな要素が絡んでますね。頑張ってイメージ通りの音を探して下さい!

ギター側の話で言うと、ナットも相当音に影響ありますよ。個人的にはやはりアンフィニさんがお勧めなんですが、いいリペアマンに巡り会えるといいですね。
Posted by みっつん at 2013年07月12日 17:55
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