2010年01月20日

ピエゾピックアップ研究 (その2)

去年の暮れから正月にかけて注文していた品物がやっと揃いました。
ということで、今回からは実際の作業とその結果の記録になります。

と、その前に。
私ごときが考えることなど、既にトライしている先人というのがやはりいるわけで、
調べてみたらかなりの数が検索にヒットしました。
中でもすごいのが、このお二方。

http://music.geocities.jp/tacopin386/acpickup/index.htm
http://nekomanma.asablo.jp/blog/cat/pickup/

圧電素子と振動板の大きさでどう音が変わるか、また圧電素子をパテ等で固めることに
よる影響とか、客観的に分析されており非常に役に立ちそうです。

■レシピ
まず今回揃えた材料は以下の通り。

・圧電素子

 外径 15mm, 22mm, 30mm の3種類。ちなみにお値段は1枚60円くらい。
 秋葉の鈴商でまとめ買いしました。22mmのもののみ松下製のとメーカー不明の2種類。

・台座の素材となる木材

 スプルース、エボニー、マホガニーの3種類。こちらは切り売りしてくれる
 お店をネットで見つけて通販しました。
 値段は素材ごとに違いますが、ちょっとお高めで大体1切れ400円ほどです。
 それとは別に近所のホームセンターでシナ材の3mm板があったので、こっちも買って
 おきました。

・ケーブル
 なるべく軽く、柔らかく、かつマイクロフォニック対策がされているものがベスト
 だったのですが、これらの条件を全て満たすものが見つからず、最終的にカナレの
 GS-4 をチョイス。こちらは秋葉のTOMOCAで1m100円(だったかな?)
 モガミの2芯ケーブル(型番 3016)も軽くて良さそうだったのですが、ちょっと試して
 みたところ、やはりマイクロフォニック対策が全くされてないケーブルでは内部の配線
 にかなり神経質にならなければいけないようで、結果的に不採用となりました。

全部で大体4000円くらい。これで納得のいくピックアップが作れれば安いもんですが、
果たしてどうなるか??


■サンプルの作成
台座がシナの2mm厚、圧電素子が22mm径のものを振り出しとして、まず一つ作成してみました。
本当はスプルースから始めたかったのですが、通販したものがなかなか届かず、手持ちの
もので始めたのでした(^^;

まず、ケーブルを圧電素子に半田付け。コムピエゾにならってHOTを圧電素子に、シールド線
を振動板に付けました。
続いて台座へ接着。接着剤はエキポシ樹脂系のものを使っています。



念のためビニールテープで絶縁した後、お約束の銅箔テープによるシールド加工をば。



ケーブルの反対側は今回ピンプラグにしました。エンドピンジャックから伸びたケーブル
にもピンジャックを付けて、こちらはサイド板にウレタンを挟んで貼り付けてあります。




果たしてどんな音が出るのか??
わくわくしながらPAに繋いでみたところ・・・・




シャリッシャリで使い物にならん( ̄ロ ̄|||


いきなり実用に耐えるものができるとは思ってませんでしたが、ここまでシャリシャリに
なるとは・・・。プリアンプで高域を最小まで絞ってようやく少しはマシになる感じです。

今度は他の条件を変えず、台座の材だけをスプルースとマホガニーに変えて試してみました。
さあ!どうでしょう?




やっぱりシャリッシャリ( ̄ロ ̄|||


高域があまりに出過ぎで、弦をこする音で0db振り切ってるって・・・おいおい(^^;
しかし同じシャリシャリでも材によってちょっと違いますね。
マホガニーはスプルース、シナと比べるとかなり柔らかいようで、特に違いが顕著です。
中域が若干強調されて、高域と低域が落ちているような気がします。

5弦開放をボーンとならして周波数特性を見るとこんな感じ。

シナ


スプルース


マホガニー


大体耳で聞いた通りの感じです。マホガニーは上と下の出方が大分違うことがわかります。

今度はスプルースの上に熱収縮チューブを開いたものを貼って、その上に圧電素子を貼って
みました。

結果・・・あまり変わらず (−"ー;

っていうか、高音が出過ぎっていうのもあるんですけど、低音が足りないというのも。
いくらマグで低音に厚みを出すといっても、あまりに低音がスカスカ過ぎます。
んーーーー、そもそも台座の材が厚過ぎるっていうのがあるのかもな〜。
コムピエゾに付いてきた台座も確か厚さ1mmくらいだったし。
かといって、平面を保ちながらこれ以上薄くするのは工作技術&機材的にかなり厳しいです。
早くも暗礁に乗り上げてきました。

現在の完成度・・・(とりあえず音は出たということで) 20%

(ということでさらに次回へ続く)
posted by みっつん at 01:03| Comment(8) | TrackBack(0) | 自作ピックアップ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
すごい!
結果はともかく、やってることが私からするとただすごい!の一言。

自作するのもすごいし、その音をグラフ化して比較するのもすごい。
ひょっとしてこの道のプロ?って感じ。

でも、当たり前のように思ってる出来合いの製品が完成するまでにはこのような苦労が沢山あるのでしょうね。

シャラーンではない、良い音が出るよう陰ながら祈ってます。頑張って!!!
Posted by aldonet at 2010年01月21日 18:18
aldonetさん
応援ありがとうございます、うっうっ<img src=http://mittun36.up.seesaa.net/kao/face_naki.gif>
カタカナで表現するならシャラーンどころかカキーンって感じで、まだまだ先は長そうです。
しかしそんなにすごいことをやってるわけでもないですよ<img src=http://mittun36.up.seesaa.net/kao/face_ase2.gif>
半田付けには苦労しませんが、回路になると私もさっぱりでして。
周波数分析もフリーソフトがあるので助かります。
Posted by みっつん at 2010年01月21日 22:54
トライアル
一つ質問ですが、

台座の材質を変えて鳴らしてみる、をやってますが、その場合、都度弦を緩めて張り替えてるのですか?

それとも、表板の表側に貼付して鳴らしてるのでしょうか?(多分こっちかなぁ.......?)
Posted by aldonet at 2010年01月21日 23:15
aldonetさん
お察しの通り後者の方です!
延長コードをサウンドホールから垂らして、それにピックアップを繋げて
トップに貼ってます。
最終的には内部に貼って調整をする必要があると思いますが、それぞれの
サンプル間での相対的な違いを見るだけなら、同条件にするだけでいいですしね。
Posted by みっつん at 2010年01月22日 08:09
頑張ってください!
スペック知識は無知な僕ですが、こういう機器関係には、多大な苦労があって出来るものだと、分かりました。

スペックの知識は無知ですので、アドバイスは出来ませんが、頑張ってください!
Posted by 11日の息子 at 2010年01月22日 22:38
Sample Sound
後学の為に、そして差支えなければですが......Sound Sampleを聴かせて下さい。

どのように音が変化するのか興味があります。
Posted by aldonet at 2010年01月22日 23:14
11日の息子さん
応援ありがとうございます!
それなりのものができたら音源もアップしますので、聞いてやってください。
Posted by みっつん at 2010年01月23日 18:37
aldonetさん
サンプルの音源は上げようかどうしようか迷ってたんですよね・・・演奏がグダグダだから(笑)
次回アップする時は、単純なアルペジオでも録ってみますね。
Posted by みっつん at 2010年01月23日 18:39
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